メイキング

どこをめざしてるのかよくわからないメイキングです(笑)
今回は金髪をやろうかと我が家のローグっ子・ベルンシュタインがモデルです。

【 基本スペック 】
OS:Win7
画面サイズ:1280*1024
使用ソフト:主にsai、加工フォトショ
ペンタブ:ワコムFavo、入力部A5サイズ。10年選手

1.ラフ

ラフです。アタリになってないアタリを描いてからざくざく描いていきます。
もっと凝ったのにしようと思っていたけれど諦めました…。

ラフ描いてる作業が一番すきです。
何も考えなくていいし、好きなようにできるし、気を使わなくていいし、
ラフ絵はなんかキレイにかけたような気になれるし(笑)

ラフの時点で画面サイズは600*700です。

2.ペン入れ

一番嫌いな作業です。神経使うので。
個人的に絵のブランクが一番表れやすいと思います。
間空くとキレイなペン線が引けない気がします。久々に描いたときそれで筆を投げそうになりましたw

サイズを1200*1400にしてざかざかと。
黒ではなく、濃い茶で線を引いています。
使ったブラシは初期設定の鉛筆、サイズは3px。髪だけ2px。

線にメリハリをつけます。つけてるような気分になるだけ。
このメリハリは下塗りの時に邪魔なので別レイヤーにして、下塗りの時は非表示にしてます。

画面に対してこのくらいの大きさでペン入れしてます。
髪とか長いストロークが必要なのは違いますが。

3.塗り

下塗り。一番面倒な作業。選択範囲を駆使して塗って行きます。
ベルベルは金髪設定ですがイメージが琥珀の子なので
髪の色は気持ちオレンジ寄。気持ち。

大体ここまでが私の絵の作業の大体を占めてます。
塗りはパターン作業です。

下地は大体左上寄のチョイスになります。濃い色は不得手です。
影の色が薄いので薄いほうが映えるのもあったり。

下半分は固定パレットです。
よく使う男女の肌色や金髪の色、好きな青とかをストックしてます。

人物のみを選択する形にしてアニメ塗りの感覚で影を入れます。
1レイヤーでざっくりと。色1色。

髪は始終別処理です。

影だけ表示するとこんな感じ。
(スクショを撮ったのがあとのため、この時点でつけてない影がついてます)
髪レイヤーが影レイヤーより上にあるので、髪の毛にはみ出してる分には問題ありません

薄青紫乗算万能説。どの色にもキレイに影が乗ります。
自分は薄いのだけだと物足りなかったので、黒系と目だけは少し濃い青紫を乗せてます。

目だけはさすがにレイヤー大量に使います。
濃いほうの紫で塗ります。
目だけ影が濃くなって印象的になる、気がする。
後で入れる白目の影も濃いほうで入れます。

この子はそんな活発な子でもないので、ハイライトは小さめに入れます。
元気な子や目の面積自体が大きい子は大きめのハイライト入れます。

目まで入った状態。

髪を塗ります。薄紫で流れを意識して。
自分はさかさまにして塗るのですがどうやら少数派の模様…。
線を引くのがうまくないので、このほうがペンの入り抜きの具合がいいのです。

髪まで終わりました。まだアニメ塗りっぽいカンジ。

4.グラデ

アニメ塗りのシンプルなのもいいんですが、濃淡をつけていきます。

手動グラデ。下地+乗算の色を拾って、塗って、ぼかす。の繰り返しです。
自然な濃淡ができます。saiのぼかし最強。
初期設定の水彩筆でぼかしています。

範囲が広くても一緒です。適当に影をつけるように塗って、

ぼかす。

ホットパンツ辺りに影を追加してます。

腕とか足とか円柱状になっているパーツは両方に影を入れてぼかすと
中央部が明るくなってそれっぽくなる気がします。

髪以外の濃淡終わり。

5.髪の処理

髪も大体一緒です。乗算影の色を拾って、適当に置いて

ぼかす

髪のつやを入れます。帽子があるのでちょっと控えめですが、普段はもうちょっとキラキラしてもいいカモと思う

各パーツにつやを入れます。縁取るようなカンジで控えめに。
光源方向だけじゃなくて反対側からもいれます。

忘れていたので後れ毛を描きます。背景色を考えて描かないと、全部背景に飲まれます(笑)

6.環境光

これもうまい人から聞いた話、環境光をうまく使えると絵に空気感が出るらしい。
とはいえ自分もよくわかってなくて、うまく説明できないんですが、
今までやってきたのがパーツごとの影、
環境光でやるのは全体的な光と影、というイメージ。

わからない人の話なので過信しないでくださいな。

まずは影。
パーツ的にここは暗くなる、という場所に影で使った薄紫を置きます。

ぼかします。

乗算で重ねると影が暗くなります。

次は光。
全体を茶色で塗りつぶした後、薄い黄色で光る部分を塗って、ぼかします。
(わかりやすいように乗算表示にしています)

レイヤーをスクリーンにして透明度を調整すると、ほんのり光ります。

あるなし比較。

比較その2。スクショの問題でキレイにうまく重ねるコトができなかったのですが、
並べただけじゃわからないようで結構違うのがわかりますでしょうか?

ここでsai出の作業は終了です。

7.加工

背景入れました。今回はpixivの【ID:27153799】よりお借りして透明度80%調整しています。

自分の塗りは明らかに全体的に薄くて色も暗め・彩度低めなので加工して少し色を濃くします。

全体の色味を加工します。大体赤みか青みを強くするんですが、今回は赤で。
暖色多めだと赤、寒色多めだと青、にする気がする。

サイズを600*700に一旦縮小して、2pxのぼかしをかけて、透明度30%までさげます。
画面がやわらかくなるようなかんじがします。

最後に右下にかけてオーバーレイで黄色のグラデーションをかけて、
サイズを仕上がりサイズの480*560に落として完成です。

簡単にやるつもりがかなり長くなりました。
ご覧いただきありがとうございました。
ちなみに時間はスクショ撮りながらで2時間半くらいでした。
絵を描いてた時間よりもこのページを作るほうがきっと長くかかったよ!(笑)

余談

環境光に色調補正かけて背景だけ差し替えたもの。
環境光いじるだけで雰囲気変えられるので、極めたらすごいいいカンジになるんだろうなぁと思います。
他にも背景込みの絵だとピントとかもあるらしいけど、わかりません!