「勿忘草の咲くころに」は2000年にインターネット上で公開された小説が原作のアニメーション映画です。文章では表現しきれなかった二人の触れ合いやしぐさなどが、Studio RPの手による繊細で滑らかなアニメーションで表現されます。また、映画化に当たって原作にはなかった新たなエピソードも追加されています。

小説とは違う新たな「勿忘草の咲くころに」をご期待ください。

16歳の少女・怜奈は言葉を喋ることができなかった。それゆえ他人とうまくコミュニケーションがとれず、また理解を示してもらえない孤独から、彼女は世界と繋がりを持とうとしていなかった。

そんな彼女を母が珍しく出かけようと誘ったのは、夏の暑い日。そこで怜奈は出会った病弱な少年・春葵はひとりぼっちでありながら穏やかに笑い、そして病と闘う心強い少年だった。

自分をまっすぐ見て話をしてくれる春葵。彼に触れて怜奈は何か自分の中が穏やかになる感覚を覚える。怜奈は彼に会うために病室に通うようになり、春葵もまたそんな怜奈に毎回穏やかに話を聞かせた。

そんな穏やかな毎日は瞬く間に過ぎ行き、やがて秋を越え、冬を迎え、そして――。

言葉を持たない少女。それゆえ家にこもりがちでずっと一人で時間を過ごしてきた。他者との触れ合いがうとく、また家にこもりがちだったため、世間知らずで純粋。大概無地のワンピースを着ている。

病弱な少年。幼い頃から入退院を繰り返していたが、ここ数年は入院生活が続いている。穏やかな性格で植物が大好き。歳の離れた義理の兄がいる。

同時上映は「かられす★せかんど」。今回もコミカルにアレンジされた「colorless」の面々が画面ところせましの大暴れ！　そーこ・くーや・とーりのいつもの面々に今回からくーやの兄・かいりも加わって絶好調。本編では決して見ることのできない彼らの意外な一面に乞うご期待！